物流事業は、日々の生活や産業・経済をはじめ社会の諸活動を支えている公共性の高い産業で、とくにトラック輸送は国内貨物輸送の大半を占めています。物流の中心的役割を果たしている営業用トラックによる輸送は、荷主産業界や都民・利用者への輸送サービスの向上が求められ、物流の効率化、情報化への対応等が課題となっています。また、大地震、風水害、火山噴火など自然災害をはじめとしてイザという時の救援物資輸送も大切な社会的役割であり、そのための体制整備も求められています。一方、トラック輸送産業は、交通事故、環境問題とも深い関わりを持っており、常にその対策が厳しく要求されています。
これらの問題への取り組みを個々の事業者に依存しているだけでは十分な効果は期待できません。そのため、関係機関との意思疎通を図り、業界内の意見を統一し、かつ適切な指導力、活動力を発揮する機能が求められています。
東京都トラック協会は、会員事業者の事業の発展に資するとともに、都民・利用者へのサービス向上対策、交通安全対策、環境対策等「社会との共生」を図り、トラック輸送産業が発展していくための諸事業を活発に展開しています。また、国から地方貨物自動車運送適正化事業実施機関としての指定を受け、輸送の安全を阻害する行為の防止等を図っています。
この他、東京都トラック運送事業人材養成等財団を通して教育研修・人材確保などの活動を行い、さらに東京都トラック交通遺児等助成財団を通じて社会福祉活動も推進しています。