運輸安全マネジメント実施計画書作成のポイントについて
1.安全マネジメントの実施年度
各事業所の事業年度を基準として計画を作成し実施する
2.実施計画書に記載すべき事項
(1) 経営責任者の責務と輸送の安全に対する基本的な方針 (2) 基本方針を達成するための具体的な目標とその実施計画 (3) 計画の適確な実施要領 (4) 重大事故・災害等発生時の改善策の構築 (5) 情報公開等の実施要領 (6) 実施状況の記録と保存
以上の内容を計画書として書面で残しておくことが求められている。
3.手引きの活用の仕方
(1) 基本方針達成のための具体的目標及び計画の策定にあたっての留意事項
ア. 先ず輸送の安全に対する事業所の現状(人材、自動車、施設等の状況、交通事故の発生状況、運転者の意見、安全確保に対する取組とその結果)を把握のうえ計画を策定する。 イ. 現状の法令遵守(事業法、安全規則等)のうち、事業所の不十分なところを先ず計画に反映する。特に、従業員に対する教育、研修の充実強化に力点をおくこと。 ウ. 事業所にあった実現可能な具体的な計画を策定する。その際、検証ができるように計画内容を数字で示す。
従って、手引きの事例の中から、自分の会社の安全上不十分な事項及び実現可能な目標や計画を選択して策定することが大切である。
(2) 次の5項目とその内容については、告示で定められている事項であり、原則としてそのまま計画書に記載されたい。
・ 経営責任者の責務と事業所の輸送の安全に対する基本的な方針 ・ 計画の適確な実施要領 ・ 重大事故・災害等発生時の改善策の構築 ・ 情報公開等の実施要領 ・ 実施状況の記録と保存